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一戸建て売却にかかる期間は約6ヶ月!期間を早め家を売る方法を解説

マンションと比較すると一戸建ての売却期間はやや長く平均6ヶ月かかると言われています。
つまり、計画的に戸建ての売却を完了させたいという方は、少なくとも6ヶ月は売却期間として見積もって売却計画を立てていく必要があります。

そこで、この記事では一戸建て売却期間の目安・売却期間に影響する要因・売却期間を短縮するポイントをご紹介していきます。

監修逆瀬川 勇造

明治学院大学 経済学部 国際経営学科にてマーケティングを専攻。大学卒業後は地元の地方銀行に入行し、窓口業務・渉外業務の経験を経て、2011年9月より不動産会社に入社し、住宅新築や土地仕入れ、造成、不動産売買に携わる。

【保有資格】AFP(2級FP技能士)/宅地建物取引士/相続管理士

一戸建て売却期間の目安

一戸建ての売却を検討し始めてから実際に売却が完了するまで平均6ヶ月かかりますが、具体的にはそれぞれの売却ステップでどのようなことをして、どれだけの時間がかかるのでしょうか。
売却の流れから全体像を捉えて、自分が実際に一戸建てを売却している様子をイメージしながら、各ステップの売却期間の目安を確認していきましょう。

ステップすること期間の目安
売り出し前相場を調べる1~4週間
査定を受ける
媒介契約を結ぶ
売り出し中購入希望者の内覧1~3ヶ月
条件交渉
売買契約
売り出し後決済1~2ヶ月
引渡し

上の表のように、戸建売却は売り出し前・売り出し中・売り出し後の3ステップで完了します。それぞれのステップで売主が行うことや何のために行うのか・それぞれの手続きにかかる所要時間を時系列で詳しくご紹介していきます。

①:売り出し前(1~4週間)

一戸建ての売却を検討しはじめてから実際に一戸建てを売りに出す前まで、約1~4週間の期間がかかります。
売り出し前のステップでは、相場を調べる・査定を受ける・媒介契約を結ぶ、という3つのことを行います。

相場を調べる

はじめに、自分で売却する一戸建ての相場を調べます。相場を把握することで、所有する戸建ての価値を客観的に知ることが出来るため必ず行うようにしましょう。
相場を正確に把握するためには、所有している戸建ての周辺地域で似たような条件の物件を対象に調べることが重要です。

戸建の相場を調べる時には、「不動産流通機構」の「レインズ・マーケット・インフォメーションを利用するのがおすすめです。レインズでは、最近成約した不動産の事例を細かい条件(間取り、築年数、成約時期など)で絞って調べることができます。
相場はインターネット上で手軽に調べることが出来るので、ほんの小一時間で相場を知ることが出来るでしょう。

※一軒家の相場を調べる際に注意するべきことはこちらの記事でご確認ください。。

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査定を受ける

つづいて、不動産会社に依頼して一戸建ての価値を査定してもらいます。
自分の一戸建てがいくらで売れるのか」をより正確に把握出来るだけではなく、不動産会社を選ぶ際の参考にもなるので、戸建てを査定するときは複数の不動産業者に依頼しましょう。

不動産一括査定サイトを使うと、インターネット上で複数の不動産会社に無料で査定依頼をすることが出来ます。
代表サービスである「イエウール」なら全国1700社以上の優良不動産業者と提携しており、一度に最大6社まで査定し比較することができます。
これから戸建ての売却を開始する予定の方は一度、以下のバナーから査定依頼をしてみましょう。査定依頼が完了するまでは、わずか60秒です。

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サイトで登録した一戸建ての情報をもとに過去のデータと照らし合わせ、査定依頼をした各不動産会社から数時間~1日の間に査定結果が出されます。
次に、戸建ての場合マンションよりも査定で評価される項目が複雑なため、不動産会社の担当者が直接現地に赴き物件や周辺環境を確認しながら査定を行う「訪問査定」を受けることが必要になります。
訪問査定では、担当者と日程調整をするため忙しい方は訪問日まで1~2週間かかる可能性があります。また、当日は査定に1~2時間を要し査定額が提示されるまでは数日かかります。

媒介契約を結ぶ

査定結果が出た後、不動産会社と媒介契約を結びます。媒介契約を結ぶことで不動産会社が仲介に入り一戸建てを売り出す準備が整います。

媒介契約には、一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約の3種類があります。以下の記事を参考にそれぞれの媒介契約の詳細を把握して自分の状況にあった媒介契約を選びましょう。
なお、のちほど詳しくご説明しますが、不動産会社選びは一戸建ての売却期間を早めるために非常な重要な要素であるため焦って媒介契約を結ぶことは避けましょう。

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②:売り出し中(1~3ヶ月)

戸建て売却のパートナーである不動産会社が主導で戸建ての売却活動を開始してから、買い手が見つかり無事売却活動が終了するまで約1~3ヶ月の期間がかかります。

基本的に売り出し中の売却活動は、不動産会社主導でレインズや不動産ポータルサイトへの掲載・周辺地域へのチラシ投函などが行われ、売主がすることは限定されます。
売り出し中のステップでは、購入希望者の内覧・条件交渉・売買契約、という3つのことが行います。

購入希望者の内覧

売却活動のなかで購入希望者による内覧(内見)の申し込みがあると売主はその対応の必要があります。

内覧では購入希望者が直接家を訪れ見学するため、購入の意思に大きな影響を与える重要な要素になります。そのため、家が清潔だと印象を与えるように売主は事前に準備をしておく必要があります。一戸建ての場合、玄関や浴室・トイレなどの水回りや和室のふすま・畳などを掃除したり修繕しておくことをお勧めします。
内覧の頻度や期間は家によって異なりますが、基本的には週末・休日に一回90分程度の時間を必要とし、買い手が見つかるまで平均5~10件の内覧を想定しておく必要があります。

条件交渉

内覧者が購入を希望すると、売却条件・価格などを購入希望者と相談・交渉します。内覧によって家自体への購入障壁はなくなり後は金銭面での折り合いをつけるという段階になります。

条件の交渉は、内覧者が購入を希望し不動産会社を通じて「買付証明書」が届けられた後に行います。証明書には、購入希望額や手付金などの詳細情報が記載されているのでよく確認しましょう。
価格交渉が中心になりますが、この際に改修個所の有無や物件の引渡し時期など売却までの必要作業・スケジュールも併せて決めるようにしましょう。

売買契約

条件の交渉に折り合いが付き、買主・売主とも戸建ての売買に合意すれば売買契約を結び、売却活動が終了となります。

売買契約を一度結んでしまうと、解除するのは難しくなるため契約書類に記載されている情報をきちんと確認してから契約を結ぶことを心掛けましょう。
また、購入希望者の住宅ローンの仮審査は通常は3~4日で結果が出ますが、時間がかかり条件交渉から売買契約までの期間が空いてしまう場合もあります。

③:売り出し後(1~2ヶ月)

買い手がみつかり無事売却活動が終了してから各種手続きが完了するまで、約1~2ヶ月の期間がかかります。
売り出し後のステップでは、決済・引渡し、という2つのことを行います。

決済

決済では、手付金と残代金の受領を行います。売買契約を結んでから約一カ月ほどの期間が空いたのち行われるのが一般的です。

これは、売買契約後に住宅ローンの本審査が行われるからです。
本審査は仮審査より時間がかかり、早くて1~2週間程度、長いと1カ月程かかることもあります。

手付金は、売買契約を結んだら買主から物件価格の10%程度を手付金として受けとります。また、売主は手付金の中から不動産会社に仲介手数料支払うことになります。
その後、決済日に買主から物件価格の残代金を受け取ります。

引渡し

引渡しは決済と同時に行われることが多く、所要時間は約1時間です。

買主の多くは住宅ローンでの購入になるため、決済手続きは買主が住宅ローンを借りる銀行に売主と買主、双方が媒介契約を結んだ不動産会社、司法書士が集まって行われます。
また、以下のことは決済前にしておきましょう。

  • 登記の準備   土地・建物に設定されている抵当権を抹消し、買主に所有権を移転するために必要な手続きをする。
  • 物件の確認   引き渡す物件が契約の条件どおりか。特に一軒家の場合は境界の確認が重要です。
  • 退去・解体   建物付きの場合はそこから引越し、不要な荷物を撤去します。更地で引き渡す場合は 建物の解体などが必要です。

決済終了後、鍵を引き渡すと取引は終了です。場合によっては、現地に足を運んで最終確認することもあります。

一戸建ての売却期間を短縮するための不動産会社の選び方

一戸建て売却のステップのなかで最も期間に差がつくのが、売り出し中のステップです。
実際、一戸建てが目標の期間を過ぎてもなかなか売れない人もいれば、売り出してすぐに買い手が見つかって早々と販売活動を終えてしまう人もいます。

この差を生み出している最も大きな要因は、戸建て売却のパートナーとなる不動産会社の違いです。これからご紹介する3つの判断基準をもとに、不動産会社を選んでいきましょう。

ポイント①:一戸建ての売却実績があるか

戸建ての売却を依頼する不動産業者は宅地建物取引業の免許を受けている業者であればどこでもいいというわけではありません。宅地建物取引業の免許で行う業務は会社によって異なります。

  • 分譲業者 (マンションデベロッパーや開発業者、建売業者など)
  • 買取再販業者 (新築売れ残り物件や中古物件の買取再販、競売物件の買取再販など)
  • 媒介業者 (売買物件の媒介、投資用物件の媒介、事業用物件の媒介など)
  • 専門系・その他 (企画開発業、不動産投資ファンド、テナントビルや商業施設の運営など)

家の売却を依頼するのは、媒介業者 になります。この中でも戸建ての売却実績が多くある不動産会社を選びましょう。また、不動産会社が決まって担当者に話を聞くときに担当者自身が一戸建ての売却をした経験があるかを聞いておくと良いでしょう。

ポイント②:営業力があるか

不動産会社との契約形態によって課題は多少異なります。例えば、「一般媒介契約」の場合に不動産会社が積極的に営業活動をしていないということがあります。一般媒介契約の場合は報告義務が無いため、広告活動をせず放置している場合もあります。不動産会社からの連絡がないようであれば、売主側からこまめに連絡を取って状況を聞くようにしましょう。

「専属専任媒介契約」や「専任媒介契約」を結んだ場合には報告義務があるため、上記の問題は解消されますが、一方で囲い込みをしている場合がある点に注意が必要です。囲い込みとは、情報を広く開示せずに自社の顧客情報の中から買主を探そうとする行為のことで、他の業者からの問い合わせに応じていない可能性があり、売却が遅くなってしまう可能性があります。この場合も売主の側からこまめに連絡を取るようにするのが効果的です。

ポイント③:行政処分歴が無いか

信頼出来る不動産会社を選ぶためには、不動産の仲介には宅地建物取引業の免許が必要だということです。不動産会社を選ぶ時に、不動産会社の免許番号を確認するようにしましょう。この番号を確認することで無免許業者との取引を防ぐことが出来るでしょう。
過去に行政処分歴がないかの確認は、免許を交付した行政庁に行けば、宅地建物取引業者名簿を無料で閲覧することができます。この名簿を見れば、過去の実績や行政処分歴などが分かります。

行政処分情報の閲覧はネット上でも確認できます。国土交通大臣、各地方整備局長、北海道開発局長及び沖縄総合事務局長が宅地建物取引業者に対して行った行政処分等を過去5年分見ることが出来るのが、国土交通省「ネガティブ情報等検索システム」です。情報はおおむね1ケ月に1度更新されています。
このシステムの中で、道府県知事が行った監督処分情報は「監督処分情報」で確認することができます。都道府県ごとにまとめられていて、中には県のサイトにリンクしているものもありますが、得られる情報は同じです。
【参考リンク:国土交通省「ネガティブ情報等検索システム」】
【参考リンク:都道府県(知事)が行った監督処分情報(一部)】

一戸建ての売却期間を早くするためには

戸建ての売却で早くしたいという理由がある人もいるでしょう。離婚時の財産分与や住み替え、相続税の支払いなど、期限がある状況での売却は急ぎたいものです。戸建てをできるだけ短期間で売却したいという場合に実践すべきことを解説します。

売却タイミングを変える

タイミングといってもいろいろあります。市況的な大きなものもありますが、一番身近なタイミングは季節的なことになります。一般的に流通市場がよく動く時期は2~3月と9~10月です。「転職に併せて引越したい」といった要望や「子供の進学のタイミングで住み替えたい」といった要望があるからです。売却の時期を調整できるのであれば、この時期を狙うことで売却がスムーズにいく可能性が高まります。

また、周辺に競合物件がある場合は、競合に勝つために、物件を良く見せることにも注力しましょう。ポイントは内覧時の対応になるでしょう。照明で明るくしたり、部屋を整頓しておきましょう。掃除はもちろんですが特に水まわりは綺麗にしておきましょう。内覧で「こんな風に暮らしたい」と思ってもらうことが大切です。

物件の魅力の伝え方を変える

広告に使われてる写真の選び方でも物件の魅力の伝わり方が変わります。暗い写真が使われていたら日当たりが良くないと思われることもあります。写真を変えてもらうとか写真の数を増やすなどアピールポイントを増やすとよいでしょう。
広告に沿えるコメントにも工夫が必要です。築年数が古い物件の場合、「○○年に外壁塗装済」などのメンテナンスの情報も入れておくと、大切にされた家だという印象を与えます。

相場よりも安く売り出す

家を売り出す時に、売り出し価格は売主が任意で決めます。ほとんどの方は相場で売り出しているのではないでしょうか。

物件を早く売りたいのであれば、相場より安く売り出すことを考えるのも一つの方法です。この場合、住宅ローンの残債や各種経費など、最終的に手元にいくらお金が入ってくればよいかをしっかり計算しておくことが大切です。

買取も検討する

家を売却する時、一般的には仲介を使う人が多いです。しかし、離婚や転勤を理由とした売却の場合など、買主が現れるのを待つわけにいかないということもあります。早く売却したい場合は、最初から買取や買取保証を利用することも検討しましょう。

買取

買取とは、不動産会社に直接買い取って貰う方法です。デメリットとして、買取での売却価格は仲介に比べるとかなり安くなることが挙げられます。市場相場の6割程度と言われています。ですから、よほど急ぎでの売却でない場合は仲介での売却を選ぶことが多いです。
買取の売却価格は、買い取った物件が相場で売れると想定して、相場価格から売却時に掛かる費用と不動産会社の儲け分が引かれます。

買取価格=相場での売却価格ー(売却時に掛かる経費+不動産会社の利益)

売主としては、とても金額が減ったように感じて不満を持つと思いますが、不動産会社も買い取った物件を売らなければいけないので仕方がないように思います。売主は早く売るということで割り切るしかないようです。

買取保証

買取と仲介をミックスした買取保証という方法があります。これは、当初は仲介による方法で売却活動を行い、一定期間経過後には買取をするという方法です。

買取保証の場合は、当初の売り出し価格を高めに設定し、売れなければ徐々に下げていくのですが、買取保証額よりも下がることはありません。

特に売却の期限が決まっている方はこの売却方法を選ぶと安心して売却を進められるでしょう。

ただし、最初から買取することを狙って、仲介による売却活動をまじめに行わないようなケースもあるため注意が必要です。

まとめ

さて、ここまでご覧になった方は一戸建ての売却に一歩足を踏み入れたも同然です。

それぞれの売却ステップで行うことを把握して、事前に一戸建ての売却計画を立て、早く売却を完了させることが出来るようにしましょう。
また、一戸建て売却を成功させるには、早く売却するだけではなく高く売却することも考えなければなりません。
こちらの記事から一戸建てを高値で売却するために必要なことを確認していきましょう。

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専門家

監修者から一言

戸建ては個別性が高く、土地やマンションより売却に時間がかかってしまいます。しっかりと計画を練って辛抱強く売却活動を行わないと、場合によっては年単位で売却が決まらないということになりかねません。本記事でご紹介した通り、準備期間中にさまざまな工夫を暮らすと共に、いざ売却が始まったら、毎回の内覧時にきっちり清掃しておくといったことを欠かさず行うことをおすすめします。売却の工夫にはさまざまなものがありますが、一番大切なのはやはりよい不動産会社に売却を依頼することです。イエウールを利用して信頼できるパートナーを見つけるようにしましょう。