土地売却に司法書士は必要か|役割や利用するメリットをご紹介

土地を売却する際の手続きでは、司法書士を利用するのが一般的です。売却時には書類のやり取りも多く、これを代行するのが司法書士の役目ですが、利用するなら当然手数料が発生します。せっかく土地を売却できても、手数料を差し引くと実際の利益は小さくなるため、できるだけ費用はかけたくないと考える人は多いでしょう。
土地の売却にかかる費用は多く、司法書士の手数料以外にも不動産業者の仲介手数料や税金などもかかるため、費用削減を考えるのは大切なことです。司法書士は何となく利用するものとイメージする人が多く、実際の必要性は詳しく知られていません。土地売却時に司法書士はどのような役割を果たすのかを知り、必要性の有無を把握しておきましょう。
目次
1.土地売却時における司法書士の役割と依頼義務
2.土地売却で司法書士が不可欠となる実際上の理由
3.司法書士に依頼すれば土地売却トラブルを回避できる
4.トラブルなく高く土地を売りたいなら司法書士が必須

1.土地売却時における司法書士の役割と依頼義務

司法書士の必要性を考える上では、まずは依頼義務の有無から考えなければなりません。土地売却時には煩雑な手続きが多く、プロに代行してもらう、つまり司法書士を利用するのは当たり前と考えている人は多いでしょう。
しかし、実際に司法書士の利用義務があるのかを知っている人は少なく、そもそも司法書士が何を行っているかを、把握している人も多くはありません。土地売却時には司法書士はどのような役割を果たすのかを知り、依頼義務の有無も含めて理解を深めましょう。

1.1 土地売却には登記の移転が必須

そもそも土地を売却する際には、売り手を買い手で売買契約を成立させるだけではなく、登記の移転が必要です。登記とは不動産の権利関係を示したものであり、現在の所有者が誰であるのか、対象となる不動産がこれまでどのように取引されたのかを示したものです。
簡単に言えば、不動産を所有していることの証明であり、土地の名義変更と考えると分かりやすいでしょう。土地を売却し、お互いの間で話がついた場合でも、登記の移転がされていないと、第三者に対して所有権を証明することができず、困ることも多いです。
登記が完了しないと所有権の所在が明らかにできず、トラブルに発生することも多いため、注意しなければなりません。

1.2 司法書士は登記移転を行う

土地売却時には登記の移転が必須であり、これを代行して行うのが、司法書士の役割です。登記の移転は法律上は共同申請主義を取っており、売り手を買い手が一緒に行わなければなりません。しかし、それぞれにも都合があるため、一緒に申請することは難しく、手間がかかるため、お互いの合意を受けて司法書士が手続きを行います。
司法書士は売り手と買い手が別々で契約せず、売り手が契約し、同じ司法書士を通じて買い手とも手続きを進めるのが一般的です。土地売却時に必要は司法書士はひとりであり、売り手と買い手、それぞれが別の人を利用していると、登記移転手続きがややこしくなるため、注意しましょう。

1.3 登記に司法書士資格は不要

司法書士は土地売却時の登記申請の代行が役割ですが、登記申請は司法書士の独占業務ではありません。登記自体は資格の有無に関係なく行うことができ、個人で登記することも可能です。司法書士に依頼すると代行手数料が発生しますが、自分で行う場合は当然費用はかかりません。
土地売却時の費用を少しでも削減したいなら、自身で登記移転を行い、司法書士を利用せずに土地を売却することも可能です。

1.4 司法書士に頼んだほうが無難

登記は司法書士に依頼せず、個人で行うことも可能ですが、手続きが煩雑で非常に手間がかかります。準備すべき書類の数も多く、少しでも不備があると申請を受け付けてもらえません。時間をかけて手続きを行わなければならないため、手間のコストを考えると、司法書士に依頼したほうが実質得になるケースも多いです。
土地売却でも司法書士に頼らず登記手続きを完了させることは可能ですが、よっぽどの知識がないとスムーズには進められません。土地売却ではやることが多く、登記だけに時間を取っていられないため、基本的には司法書士に代行してもらったほうが、メリットは大きいと考えましょう。
{
・司法書士は登記を行う
・登記は個人でも可能
・手間を考え代行が普通
}

2.土地売却で司法書士が不可欠となる実際上の理由

必ずしも司法書士の利用が必要なわけではありませんが、多くの場合で利用せざるを得ないことが多いです。
仮に移転登記が可能なだけの知識を持っていても、司法書士の利用が避けられないこともあるため、利用が不可欠となる実際上の理由を知っておきましょう。

2.1 不動産業者と司法書士は提携している

土地を売却する際には、不動産業者に仲介を依頼するのが一般的であり、不動産業者にはほとんどの場合で提携の司法書士がいます。仲介業者を通して売却する場合は、業者と提携した司法書士を利用するのがもっともスムーズであり、業者を利用するなら、司法書士の利用は避けられないとも言えます。
もちろん、自身で買い手を探して売却活動を行う場合は、不動産業者の仲介もないため、利用する司法書士は自由に選ぶことができ、利用せず自分で登記を行うことも可能です。しかし、土地の売却も素人が行うのは難しく、スムーズに売るなら不動産業者に仲介を依頼しなければならないため、必然的に司法書士も利用することになるでしょう。

2.2 司法書士費用はほぼ一律

司法書士の登記代行手数料は、司法書士本人が自由に設定できますが、基本的にはほとんど一律の金額になっています。自由だからといって、高額に設定していると利用者が少なく儲けが出ないため、大抵の場合で平均的な金額で請け負ってくれるでしょう。
完全固定ではないため、司法書士ごとにある程度の差はありますが、所有権移転登記なら4~6万円程度が一般的です。もちろん、金額は司法書士によって違うため、相場より安い、あるいは高い場合もあります。少しでも費用が安い司法書士を利用するに越したことはありませんが、基本的にはほぼ一律で、それほど大きな違いはないと考えましょう。

2.3 仲介手数料は法律で決められている

土地の売却で不動産業者を利用するなら、司法書士の代行手数料だけではなく、業者の仲介手数料もかかります。他にもこまごまと費用は必要ですが、もっとも大きいのはこれら2つでしょう。これらが低くなると、全体の費用も安く済ませやすいですが、司法書士の代行手数料はほぼ一律で、業者の仲介手数料は上限が法律で決められており、以下のように設定されています。

売買価格報酬額
200万円以下の部分取引額の5%以内
200万円超え400万円以下の部分取引額の4%以内
400万円超えの部分取引額の3%以内

上限が法律によって決められているため、不当な仲介手数料を請求されることはありません。また、これはあくまで上限を決めたものであり、上限以下については手数料の引き下げはいくらでも可能です。極端に言えば手数料が相場の半額以下、あるいは無料にすることもでき、業者で自由に金額は設定できます。
しかし、仲介手数料が業者の利益になるため、安く設定している場合は少なく、これも司法書士手数料と同様で、ほぼ一律です。中には極端に手数料を安く設定している業者もありますが、相場以下の金額の場合、サービス内容に問題があるケースも多いため、注意しなければなりません。

2.4 比較サイトで高値で売れる業者を探そう

土地を売却する際の費用は、司法書士の手数料と業者の仲介手数料が大きいですが、これらはある程度一律で決まっています。そのため、お得に売却するなら、費用が安い業者を選ぶより、少しでも高値で買い取ってくれる業者を探したほうが賢明です。
イエウールなら買取の査定額を比較して、相場価格を割り出すことができるため、より高値で売れる業者を探しやすいです。一括査定で最大6社まで同時査定も可能なため、スムーズに土地を売却したいなら、積極的に利用しましょう。
【導入リンク:イエウール
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・司法書士の利用はほぼ必須
・手数料はほぼ一律
・売却金額の高い業者を利用
}

3.司法書士に依頼すれば土地売却トラブルを回避できる

土地の売却は不動産業者を介して行うのが一般的のため、提携している司法書士の利用もほぼ必須と言えます。実際上の理由から司法書士の利用は避けられませんが、利用することで得られるメリットは大きいです。代行手数料で費用は上乗せされるものの、その分売却時のトラブルを回避しやすく、楽に売却契約を進められます。

3.1 権利付き物件に対処

土地を売却する際には、登記の移転登録が必要ですが、権利付きの物件の場合は移転だけではなく、登記の抹消登録を行わなければならないこともあります。これは売り手と買い手、どちらの場合でも同じことで、権利付きの物件でもスムーズに売買契約を結べることが、司法書士を利用するメリットです。
売り手の場合は、司法書士に依頼することで売却時に必要な移転登記や抹消登記も全て代行して行ってもらえます。これらは別々の作業のため、自身で行うなら複数回登記手続きを行わなければなりません。
買い手の場合、用益権や担保物件が付いていると、トラブルを避けるためにこれらを抹消する必要があります。
抹消登記は金融機関を通して行いますが、素人が申請しても嫌がられることが多く、申請手続きがなかなか進められません。司法書士なら金融機関でもスムーズに申請ができるため、これも利用を避けられない実際上の理由のひとつと言えるでしょう。

3.2 詐欺トラブルを回避

土地の売買では詐欺被害も多く、多額のお金を騙しられるケースもあります。個人間で売買すると詐欺に合う可能性も高く危険ですが、司法書士に代行してもらうことで、被害を未然に防ぐことができます。これは登記時に「土地の権利関係の調査」「本人確認」「必要書類の収集」などを行うからであり、念入りな調査、準備を経て登記申請が完了するからです。
個人で行ってしまうと、相手が言われるままに手続きを進め、実際には何も手続きが終わっていないまま、お金だけ取られるということも少なくありません。仮に詐欺師に引っかかった場合でも、司法書士を利用することで登記前の段階にリスクを回避できます。
費用はかかるものの、多額の損失を防げるため、司法書士は土地売却を安全に進めるための保険のような存在と言えるでしょう。

3.3 契約不履行を抑止

売買契約を結んだからといって、安心できるわけではなく、買い手がお金を支払わず、債務不履行になる場合もあります。これは故意にお金を払わないケースと、やむを得ず支払えなくなったケースの2つが考えられますが、司法書士を利用することで、これら両方のケースに対処できます。
土地の購入では多額の資金が必要になるケースが多く、銀行から融資を受けて購入するのが一般的です。司法書士は売り手と買い手両方と手続きを進め、お互いの意志や支払い能力などを確認した上で契約を進め、銀行からの融資を許可します。
いわば司法書士がゴーサインを出さないと、融資が受けられず支払いもストップするため、司法書士の許可が出た段階で支払いが確約されたも同然と言えるでしょう。万が一支払い義務が不履行になった場合は、売り手は司法書士に対して損害賠償を請求することも可能です。
司法書士は売買代金と金融機関の融資のすべての責任を負うため、司法書士を介することで、金銭リスクを回避して土地が売却できます。

3.4 安全な取引をするなら司法書士に依頼

司法書士を利用すると、費用に手数料が上乗せされますが、その分安全な取引が実現できます。不動産売買は素人では難しいことも多く、個人間でのやり取りにはリスクも潜んでいます。仮に個人間で取引をする場合でも、司法書士を利用することで、リスクを回避でき、損なく土地が売却できるでしょう。手数料は安全な取引を実現するための保険料と考え、基本的には利用するのがおすすめです。
{
・トラブル回避には必須
・詐欺防止の抑止力になる
・司法書士の利用はマスト
}

4.トラブルなく高く土地を売りたいなら司法書士が必須

土地売却では司法書士の利用義務はありませんが、実際上の理由で利用を避けられないケースは多く、利用することで得られるメリットも大きいです。費用を削減しようと個人で手続きを行うことも可能ですが、司法書士を介さないことで手続きは面倒になり、リスクも高まります。
より安全かつスムーズに土地を売却したいなら、司法書士の利用は欠かせません。余計なトラブルに巻き込まれて損をしないためにも、難しい手続きはプロに任せ、少しでも高値で売れるよう売却活動に専念して利益を獲得しましょう。

4.1.信頼できる不動産会社の選択にはイエウールの一括査定がおすすめ

土地売却をスムーズに進めるには、司法書士の利用も大切ですが、それだけではなく不動産業者の選定にもこだわらなければなりません。同じ不動産でも業者ごとに売却の条件は異なり、利益にも大きく影響します。よりよい不動産業者を探すなら、一括査定のイエウールの利用がおすすめです。
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