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一戸建てが売れない時どうする?売れない理由を特定して対策を打とう

「一戸建てを売り出したが数カ月経っても売れない・・」と不安に思う人も少なくありません。

一戸建ては時が経つにつれ価値が落ちるので売れ残って良いことありません。また、数か月経っても売れない状態が続くと大きなストレスになってしまいます。

リナビス
なんで一戸建てが売れないんだろう・・?

一戸建てが売れない時には必ず理由があります。そこで今回は建一戸建てが売れない原因を特定して、その理由ごとに今からでも出来るてが売れない理由を一つ一つ説明し、その対策を紹介していきます。

監修逆瀬川 勇造

明治学院大学 経済学部 国際経営学科にてマーケティングを専攻。大学卒業後は地元の地方銀行に入行し、窓口業務・渉外業務の経験を経て、2011年9月より不動産会社に入社し、住宅新築や土地仕入れ、造成、不動産売買に携わる。

【保有資格】AFP(2級FP技能士)/宅地建物取引士/相続管理士

一戸建てが売れない時代になっている

年々、住宅の総数は積みあがっていく一方で空き家率は一貫して増え続けています。総務省の調査によれば空き家率は右肩上がりで伸びており2018年には13.6%と過去最高を記録しました。

さらに、今後は「2025年問題」も相まって空き家率は急速に増え続けると予想されています。

リナビス
2025年問題って何?

「2025年問題」で売れない家が急増する

2025年、団塊世代(1947~1949年生の世代)が75際以上となり、後期高齢者(75歳以上)の方の割合が18.1%までまで膨れ上がる問題のことです。

これを踏まえて、日本人男女の平均寿命が84歳であることからも2035年前後から、団塊世代の死亡数が一気に増えることで空き家が急速に増えていくと予想されています。

野村総合研究所の調査によれば、2033年には空き家率が30.2%になると予測されており、3戸に1戸が空き家という将来が待っています。

空き家率

参照:野村総合研究所 「2018年、2023年、2028年および2033年における日本の総住宅数・空き家数・空き家率(総住宅数に占める空き家の割合)の予測」

さらに問題なのが、人口も世帯数も減少する中で総住宅数も右肩上がりで伸びていることです。

このように住宅過剰の状態が続けば、将来、一戸建ての立地や維持管理状況によっては、売りたくても買い手がつかない、税金や管理費を払うだけという「負動産」になる可能性があるのです。

特に人口減少が著しい郊外の中古一戸建ては売れにくくなるでしょう。

リナビス
郊外の一戸建ては売るのを諦めた方がいいのかなぁ・・

1年以上売れない一戸建ても今なら売却のチャンス

一方で政府が近年空き家率の問題を深刻化させないために、中古物件の流通活性化に力を入れています。

具体的には中古住宅をリフォームやリノベーションする場合に補助金を出したり、減税措置を実施したりしています。

その結果、中古住宅の流通量はほぼ横ばいで下がっていません。以下は国土交通省HPで公開されている首都圏と近畿圏の中古住宅の流通量を示したグラフです。どちらのエリアも流通量はほぼ変わっていないことが分かります。

中古住宅流通量

この状況を踏まえると空き家率が上がりきっていない今であれば、売れない戸建ても売却できるチャンスは十分にあると言えるでしょう。

ではなぜ今多くの売れない戸建てがあるのでしょうか?次の章から戸建てが売れない原因を見ていきましょう。

一戸建てが売れない理由を特定しよう

今なら一戸建てを売るチャンスとはいっても一戸建ての総数が年々増加している現状では、競合となる多くの中古一戸建てと差別化して売却活動を行う必要があります。

そのためにまずは、売りにだしている一戸建てがなぜ売れていないのかを特定する必要があります。一戸建てが売れない場合この4つのいずれかの原因があります。

  1. 需要がないこと
  2. 売り出し方
  3. 不動産会社
  4. 内覧準備
リナビス
売れない時の原因は4つどれかに当てはまるんだね!

所有している一戸建てが売れない理由を特定するために下図のフローチャートを使ってみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの家が売れない理由を確かめられます。

一戸建てが売れない理由が分かる質問チャート

 

一戸建てが売れない理由のフローチャート

ただ、これだけでは質問に答えることが出来ない方もいらっしゃると思いますので、以下を参考に質問に答え、一戸建てが売れない理由を特定しましょう。


周辺物件の売却事例を確認する方法

周辺物件の売却事例を調べて、「ほんとに需要がないのか」を確認しましょう。調べるには「レインズマーケットインフォメーション」がオススメです。

レインズマーケットインフォメーション

「レインズ」では一般の人でも過去1年間のエリアごとの成約価格(=売却事例)を調べられます。沿線、最寄り駅、駅からの距離のみならず、間取り、成約時期、建物面積などさまざま細かい条件設定のもと検索できます。これらの条件を所有している一戸建てと合わせて、該当する物件があるか確認しましょう。

また、同じエリアに成約事例がなくても、交通アクセスや居住環境が同じようなエリアに売却事例があれば、いま売れていない一戸建ての需要は少なくともゼロではないと判断できます。


客観的に競合物件との条件比較をする方法

競合物件との条件を客観的に比較する場合は、やはりインターネットのデータベースを使った主に2つの方法があります。

1つめの方法は、先ほども紹介したレインズを使って、同じような条件の一戸建てが実際に取引に至った価格をもとに比較する方法です。
2つめの方法は、at home・SUUMOなどに代表される「不動産ポータルサイト」を使って、現在売りに出されている(=競合になる)一戸建ての売り出し価格をもとに比較する方法です。方法によって参考となる価格は異なるので気を付けましょう。

比較するときは価格物件の魅力度を軸に、同じような物件の魅力度なのに価格に差がないか・価格は同じくらいなのに物件の魅力度に差がないか、を判断しましょう。

なお、ポータルサイトで周辺の物件は掲載されているのにも関わらず、現在売り出している一戸建ての情報が掲載されていない場合、「不動産会社が理由で売れないときに行う対策」に進みましょう。

※家の相場を調べる時のコツや注意点は以下の記事をご覧ください。

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内覧の申し込みがあるかどうか・内覧後に観覧者から連絡が来ているかどうかは、簡単に判断することができると思います。この章できちんと、売りに出している一戸建てが売れない理由を特定しましょう。

ここからは、それぞれの売れない理由ごとに今からでも行うべき対策を解説していくので、さきほど特定した売れない理由の章を参考に売れない一戸建てを売れる一戸建てに変えていきましょう!

需要がないことが理由で売れないときに行う対策

需要がないことエリアに需要がない原因がある場合地元密着型の不動産会社に依頼する
物件に需要がない原因がある場合不動産会社に「買取」をしてもらう

周辺物件の売却事例がない場合、その原因がエリアにあるか・物件にあるかによって打つべき対策は異なります。

エリアに需要がない原因がある場合

大都市圏へのアクセスが2時間以上かかる地方・田舎や最寄り駅まで30分以上ある郊外にある一戸建てなどは、物件自体には問題がなくても立地条件で今後住みたいと考える人がおらず需要がないといえます。
エリアの人気・不人気の差が顕著になり、冒頭でも述べた空き家率の増加の大きな要因にもなっています。

【対策】地元密着型の不動産会社に依頼する

需要がほとんどない地方や郊外の物件を、知名度で選んだ大手不動産会社に依頼して売り出している場合、方針を変えて地元に根差した不動産会社に相談してみましょう。

地元密着型の不動産会社は、大手不動産会社と比べ資金力や集客力は劣るものの、地域特性への理解やパートナーシップの観点で優れています。

どの不動産会社も売買が完了した際の仲介手数料で利益を出しているため、効率化のため利益になりにくい不人気なエリアの売却は力を入れていないのが実情です。また、集客の範囲が広くても現状より交通の便やアクセスが悪いエリアに移住しようとする方はほとんどいないため、地方や郊外の一戸建てだと大手の強みである資金力や集客力が効果的に活かされないでしょう。

地元密着型の不動産会社は地域特性など近隣状況をよく把握しているため、地主など地元の有力者とのパイプが強いこともよくあり、範囲は狭いものの強い集客網を持っている可能性が高いです。

資金力集客力地域特性への理解パートナーシップ
大手不動産会社強い広範囲弱い担当者による
地元密着型不動産会社弱い範囲が狭い強い強い

地元密着型とはいっても、店舗に出向くのも大変ですし地元に店舗を構えるだけで廃れた不動産会社などを選んでしまっては、より売れなくなってしまいます。
そんなときは、不動産一括査定サイトを使って再び査定価格を出してもらうついでに地元密着型の優良不動産会社を探しましょう。

最も地元密着型の優良不動産会社が見つかりやすい一括査定サイトは「イエウール」です。60秒ほどで査定依頼が完了します!

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物件に需要がない原因がある場合

一戸建てという物件種特有で売れない特徴がいくつかあります。以下のいずれかの特徴を持つ一戸建ては購入希望者を見つけるのは難しく、需要がないといえます。

  • 変形している土地に建っている一戸建て
  • 再建築不可(=新しい家を建てられない)一戸建て
  • 二世帯住宅の一戸建て
  • 外観や間取りが個性的で特殊な一戸建て

このように、土地や家の形状が通常の一戸建てと異なることが原因で、たとえ交通の便や周辺環境などの立地条件がそこまで悪くなくても、過去の取引事例がなく需要がない一戸建ても存在します。

【対策】不動産会社に「買取」をしてもらう

物件の需要がほとんどなく売りに出していても個人の買い手を見つけることが難しければ、不動産会社に直接買い取ってもらう買取という手法を選択しましょう。
買取を利用すれば、面倒な買主探しは不要で、すぐに家を売却できます。売却価格は相場の6~7割程になってしまいますが、売れずに持ち続けるよりも良いでしょう。

不動産会社によって買取対象になる条件は異なるため、まずは現在仲介を依頼している不動産会社が買取を行っているか・自分の一戸建てが買取対象であるかを不動産会社に相談して確認しましょう。
地域ごとの買取相場や物件種ごとの買取相場、買取相場を調べる方法についてはこちらの記事をご覧ください。

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金髪のキャリアウーマン

売り出し方が理由で売れないときに行う対策

売り出し方売り出し価格に原因がある場合効果的なタイミングで値下げをする
売り出す物件の魅力度に原因がある場合広告の掲載情報を魅力的にする
ホームインスペクションを行う
必要な箇所に絞ってリフォームする

不動産市場において需要がある一戸建てでも、周辺の競合物件と比較すると実は売り出す価格・物件の魅力度が大きく異なっていることもあります。
この状態を放置しておくと、一戸建てが売れるようにはならないので今すぐにでも手を打つ必要があります。

売り出し価格に原因がある場合

条件を絞って売り出し価格や成約価格を比較した時に、競合物件より明らかに高い価格で売り出してしまっている恐れがあります。

一戸建ては特に築年数が価格に影響しやすい物件種であるため、築年数に見合った売り出し価格になっているか確認しましょう。
例えば、築年数が経過するほど家の劣化が進み、耐久性が低くなることから、木造で築20年以上経過している一戸建てが売れにくくなります。次のグラフは税法上で定められている一戸建ての価値と築年数の相関を表しています。築20年を超えた物件は、一戸建て部分の価値は1割ほどになることが分かります。

戸建ての相場と築年数の相関

【対策】効果的なタイミングで値下げをする

周辺物件の相場情報を確認したうえで一戸建ての売り出し価格が不適正だと分かった場合、3ヶ月もしくは半年を目安に値下げをしてみましょう。
3ヶ月や半年としたのは、不動産会社との(専属)専任媒介契約の有効期限を一つの節目として値下げという選択肢を視野にいれるためです。

ここでの注意点として、1ヵ月で10万円の値下げなど短期間で小刻みな価格見直しを行うと、値下げに気が付かないばかりか売れ残り物件のイメージがついてしまいます。ただ、小幅な値下げだとしても、たとえば3000万円を2980万円に下げるといったような価格帯が変わる値下げは不動産情報ポータルサイトで物件を検索するユーザーが増えた今では、効果的だといえます。

また、中古物件が売れやすい時期である1月、2月、9月のタイミングで実施するとよいでしょう。逆に11月や12月は買い手の数が落ち込む時期なので、その時期に値下げしても、さほど効果がなく、値下げの新鮮味も薄れます。

売り出す物件の魅力度に原因がある場合

不動産ポータルサイトなどを見て、現在売り出されている競合物件と売り出し価格がほとんど変わらないにも関わらず、物件の魅力度が劣る場合は3つの対策があります。

【対策】広告の掲載情報を魅力的にする

ポータルサイトに掲載していても登録されている情報が魅力的ではない場合、購入希望者に魅力が伝わるように登録情報を変更しましょう。
所在地や築年数・交通の便など基本的な情報の他に、以下のような観点は魅力的な付加価値になりやすいです。

  • 近隣の利便施設(買物施設、金融機関、医療施設、公園など)
  • リフォーム・リノベーション済みの場合の工事内容(リフォームの修繕履歴)
  • 小学校・中学校学区

また、物件の状態を変更してから掲載写真を撮るのもオススメです。
立地の日当たりが悪い場合は、暖色系の照明や間接照明で明るさを増してみるといいでしょう。風通しが悪い位置なら目隠しの心配がいらないと状況を逆手にとったアピールも出来ます。騒音については、窓やサッシに見えない工夫をして防音対策をしているのであれば、それはアピールポイントになります。購入希望者が安心できるような情報を伝えるようにしましょう。

 

SUMMO物件情報

さらに、物件の魅力を伝えるためには綺麗な写真が欠かせません。不動産会社に依頼すれば、高性能のカメラで撮影してもらえるので遠慮なく相談してみると良いでしょう。
なお、ポータルサイトの登録情報は不動産会社しか修正できないため、修正点や文章を不動産会社にメールで送るなどして依頼するのがよいでしょう。

【対策】ホームインスペクションを行う

ホームインスペクションとは第三者である住宅の設計・施工に詳しい専門家が、住宅の劣化状況、欠陥の有無を診断することです。

中古物件の購入検討者は「物件に欠陥がないか」と不安を感じているものです。そんな購入検討者の不安を解消するために、ホームインスペクションが有効です。第三者からの正式な調査なので、安心して購入の意思決定がしやすくなるでしょう。

そのほかにも売却後に瑕疵や不具合が発覚することによるトラブルを未然に防ぐことが出来たり、瑕疵担保保険に加入できるというメリットがあります。雨漏りやシロアリによる床の腐食など、通常有すべき品質を欠く「瑕疵」が売却後に発覚すると補修の対応や賠償金などで大きな損失を出す可能性がありますが、事前に補修が必要な箇所が分かりリフォーム費用を抑えることにも貢献します。

また、ホームインスペクションを行い瑕疵担保保険に加入すると、買主が住宅ローン控除などの税制優遇を受けることが出来るため、買主に対して経済的なメリットを訴求することができます。

実際に、ホームインスペクションを利用して不動産売却を行った5割以上の人が買主が早く見つかり売却がスムーズにできたと回答しています。

 

参考:公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会「土地・住宅に関する消費者アンケート調査

基本的に約30坪ほどの住宅診断で5~6万円の費用・2~3時間の時間がかかりますが、費用対効果が高い対策だということができます。不動産会社によっては無料でホームインスペクションを実施してくれる会社もあります。

ホームインスペクションについて詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

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【対策】必要な箇所に絞ってリフォームする

部分的な欠陥により物件の魅力度が劣り一戸建てが売れない場合は、必要な箇所に絞って重点的にリフォームを行いましょう。

リノベーションやDIYなど古くなった物件を自分の手で再生して住むことを好む人が増えているいま、売却前に費用をかけて一戸建てを全体的にリフォームして綺麗な状態にしても売却価格にその効果は反映されず損をしてしまうことがほとんどですが、一戸建ての生命線ともいえる壊れていてはいけない箇所を再度見直して売却前に最低限の修繕をすることは必要です。

中古一戸建てのリフォーム工事の人気対象部位を見ると、持ち家居住者の半数が実際にリフォームをしたことがあり、主に水回り(浴室・キッチン・トイレ・給湯器・洗面所など)がTOP5を占め、古い築年数の一戸建ての生命線とも呼べる部分であることが分かります。

参考:国土交通省「中古住宅流通、リフォーム市場の現状

リフォーム費用は一戸建ての各設備の大きさや劣化度合いによって差異がありますが、浴室・キッチン・トイレ・給湯器・洗面所のリフォームにかかる費用は総額で200万円前後になります。

箇所リフォーム相場費用
浴室80~100万円
キッチン40~100万円
トイレ(和式→洋式)25~40万円
給湯器12∼20万円
洗面台取換(間口75cm)7~25万円
総額159~285万円

リフォーム箇所を抑えたため、全面的にリフォームを行う場合と比較して比較的少額に抑えることが出来ましたが、それでも一戸建てが売れるか確信が持てていないときにリフォームの決断を行うのはなかなか難しいことです。

そのためリフォームになかなか踏み出せない場合は、まず信頼できる不動産会社に相談して、所有する一戸建ての場合どの水準までリフォームをすれば売れそうか・リフォームの前に出来る対策が他にないか相談してみましょう。

※水回り以外の一戸建ての補修必要場所がある場合など、リフォーム箇所別の相場についてより詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

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不動産会社が理由で売れないときに行う対策

不動産会社媒介契約の種類が一般媒介契約の場合専任媒介契約にする
媒介契約の種類が(専属)専任媒介契約の場合不動産会社を変更する

一戸建ての取引市場においても需要がありそうで物件自体にも目立った問題がなさそうな場合、売却を依頼している不動産会社が原因だと考えましょう。

媒介契約の種類が一般媒介契約の場合

複数の不動産会社に売却の仲介をしている場合など、特に意識していなくても媒介契約を結んだ際に一般媒介契約を結んでいる可能性があります。
しばらく売れない一戸建ての場合、一般媒介契約だと売却活動を怠っている可能性があります。
不動産会社は自社の利益を上げるため、高く売れやすい物件を優先的に対応するためです。あなたの一戸建ての優先順位が低く、積極的に売り出していない可能性もあるのです。

【対策】専任媒介契約にする

契約方法を見直し早く一戸建てを売りたいという人は、信頼できる1社と専任媒介契約を締結するとよいでしょう。

複数社への依頼売主も買主を探せる不動産会社からの活動報告レインズへの登録義務契約期間
一般媒介契約なし(義務はなし)なし定めなし
専任媒介契約×2週間に1回以上7営業日以内3カ月以内
専属専任媒介契約××1週間に1回以上5営業日以内3カ月以内

専任媒介契約は1社としか契約ができないものの、自己発見取引(仲介会社を通さずに、自ら買い主を見つける取引)は認められる形の媒介契約です。
一般媒介契約の場合、複数業者と契約できることはメリットですが、特にこれまで売れていないような人気がない一戸建ては不動産会社の利益になりにくいため、積極的に宣伝や広告をするとは限りません。

一方で、複数社と契約ができない「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」であれば、レインズへの登録や売却活動の進捗報告も義務化されているだけでなく、その物件が売却できれば不動産会社は確実に仲介手数料を得ることが出来るため、より積極的に売却活動を進めてくれます。

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媒介契約の種類が(専属)専任媒介契約の場合

一社だけに仲介依頼をする(専属)専任媒介契約を結んでいても問い合わせや内覧の申し込みが来ない場合、依頼先の不動産会社そのものが問題であると言わざるを得ないでしょう。
とくに、以下のいずれかの要素を持っている

  • 有名な不動産ポータルサイトに登録していない
  • 「囲い込み」を受けている
有名な不動産ポータルサイトに登録していない

不動産会社が十分な売却活動をしていない恐れがある場合、SUMMOやHOME`Sなどの有名ポータルサイトに物件情報が掲載されているかを確認しましょう。これらのサイトに登録されていなければ不動産会社は積極的に売却活動していない証拠です。どのような媒体に広告を掲載しているのか・どの程度の期間広告掲載をしているのか、も合わせて確認しましょう。

不動産ポータルサイトを活用している購入希望者も多いため、不動産ポータルサイトに登録されていないということは買い手を取りこぼしている可能性が高いともいえます。

また、ポータルサイトによって強みを持つ物件種類・エリアは少し異なり、一戸建てはアットホームが強く、エリアでは郊外はアットホーム・都心部はSUUMOが強い傾向にあるため、郊外・地方の売れない一戸建てを売れるようにするには、アットホームに物件情報を掲載してもらうよう、不動産会社に依頼してみましょう。

「囲い込み」を受けている

大手不動産会社に依頼しているのに売れない場合は「囲い込み」されていないか疑いましょう。
囲い込みとは、不動産会社がその物件を囲い込んで両手仲介を狙う行為のことです。
不動産会社にとっては両手仲介ができた方が売主と買主両方から仲介手数料をもらえるメリットがあります。

囲い込み

しかし、囲い込みを受ける(不動産会社が自社で買主を探す)と、他社から購入依頼があっても依頼を断わられるのでいつまでたっても一戸建ては売れません。

【対策】不動産会社を変更する

(専属)専任媒介契約が次に切れるタイミングで優良な不動産会社に変更しましょう。特に現在依頼している不動産会社が上にあげた要素いずれかある場合は、今すぐにでも不動産一括査定サイトを利用して、複数の不動産会社に査定結果を算出してもらい、どの不動産会社に依頼するか決めましょう。

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内覧準備が理由で売れないときに行う対策

内覧準備内覧時の部屋・物件の状態に原因がある場合ハウスクリーニングを行う
内覧時の売主の対応に原因がある場合内覧時のコミュニケーションを変える

内覧の申し込みがあり、実際に購入希望者が内覧に訪れているのにも関わらず、内覧後に観覧者から連絡や購入申し込みがない場合、部屋や物件そのものか・売主の対応に原因があるといえます。

内覧時の部屋・物件の状態に原因がある場合

内覧の機会はあるが購入まで至らない場合「家の中が汚い」と思われている可能性があります。一戸建てを購入される方は、必ず内覧で買う・買わないの判断をします。内覧の際に家が汚ければ「この家は、これまであまり大切に扱われてきていなかったのだろう。もしかしたら、色々目に見えないところで劣化や破損もあるかもしれない」と思われても仕方がありません。

【対策】ハウスクリーニングを実施する

内覧に来た人に好印象を持ってもらうために、整理整頓や掃除をきちんとするようにしましょう。
好印象は、明るいこと・部屋に広がりがあること・清潔感があることから生まれます。

隅々まで掃除するのは面倒という人はハウスクリーニングを依頼しましょう。数万円の費用は必要ですがプロが細かい部分まできれいにしてくれます。

ハウスクリーニング

特に一戸建ての場合、浴室や洗面所・トイレ・キッチンなどの水回りは最も生活感が出てしまうため、重点的にハウスクリーニングを実施すれば、一戸建て全体の印象がとても良くなるのでオススメです。

内覧時の売主の対応に原因がある場合

内覧時の部屋や物件の状況は良いにも関わらず内覧後に連絡がない場合、内覧時の売主の対応によって購入希望者の購入意欲が下がっている可能性があります。
内覧当日は不動産会社の案内で購入希望者が訪問に来ます。内覧時は家だけでなく、売主の対応も見られているため、内覧時の売主の対応が悪いと物件の印象にも悪影響を及ぼします。

【対策】内覧時のコミュニケーションを変える

基本的には不動案会社に案内や説明を任せてしまって大丈夫ですが、内覧中は一緒についていき、何か不明点があればその場で質問に答えたり、説明をするなどの応対をしましょう。

購入希望者が知りたい売主だから分かる情報を中心に説明する方が、好印象を持たれて良い成果につながります。具体的には、以下のような情報を指します。

  • 近隣のスーパーや病院の情報
  • 図書館など公共施設の情報
  • 最寄りの小学校や保育園までの距離
  • 周辺の環境(騒音、治安など)
  • コンセントの位置や浴室乾燥など宅内設備の使い勝手
  • 自分が住んでいて気に入っている点

逆に、内覧中にテレビを見たり、他のことをしていると、感じが悪く映り、物件そのものにも悪い印象を与えかねません。購入検討者はお客様という気持ちで、相手を迎え入れましょう。

 

一戸建てが売れない時に安易にやってはいけないこと

一戸建てが売れないときに、次のようなアクションはやらない方がいいです。

  • 一戸建てをリフォーム
  • 空き家にする
  • 一戸建ての解体

場合によって効果がある時もありますが、うまくいかないときの方が多いので、やろうと思っていた人は信頼できる不動産会社に相談して慎重に実施判断をしましょう。

一戸建てをフルリフォーム

購入希望者が現れる前に多額のリフォーム費用を投じるのは待ちましょう。購入希望者によっては、多少修繕が必要でも物件価格が安ければ買いたいという人もいるからです。

リフォームにかかる費用は、工事内容や使用する設備・材料のグレードによって大幅に異なりますが全てをリフォームするなら400万円程度がかかります。以下リフォーム費用の一覧表です。

種類箇所リフォーム相場
内装壁紙(10㎡)1∼2万円
フローリング(6畳)7∼9万円
畳(1枚)5000~8000円
設備トイレ10~50万円
キッチン50~150万円
洗面所20〜50万円
浴室50〜150万円

購入者としては、リフォーム費用を上乗せして売られるより、安く買って、自分の趣味に合わせてリフォームをしたいものです。

また、リフォーム費用を売却価格に上乗せできない可能性もあるので、かえってあなたが損するかもしれません。

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空き家にする

居住中の一戸建てを売っている場合、先に引っ越す人がいますが急に空き家にするのは避けましょう。
買主にとっては居住中の一戸建ての方が、家具の配置や生活感をイメージでき購入意欲も高まりやすいからです。

さらに、空き家にすると家の劣化スピードが早まり、定期的に掃除をしないと汚れが目立ちます。

例えば次のような被害が出てくるでしょう。

  • 喚起不足によるカビの繁殖
  • 排水管、ガス管のヘドロ付着
  • 獣の糞などによる害注発生
  • 雨漏りによる湿気増加

空き家になってから4年以上放置されると資産価値がほぼないと見なされるので注意が必要です。

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郊外の一軒家

古家を解体する

築年数が経っている古家を解体して、更地として売り出そうと考える人もいるでしょう。しかし、古家だったとしても解体するのはオススメできません。

なぜなら更地にしてしまうと、家付きの土地よりも最大で6倍の固定資産税がかかるからです。

また、解体費用も坪単価で、木造建築は平均3万円、鉄骨造の場合が4万円、鉄筋コンクリート(RC)だと5万円ほどかかり、一般的に解体費用として100万円はかかるでしょう。

さらに費用をかけて解体したからといって土地が売れるとは限りません。

この土地を気にいった人がいれば、一戸建てを解体前提で購入してくれます。売却できるか分からない時点で解体すると無駄な出費が増えるので古家付きのまま売り出しておきましょう。

家の解体について詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

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1年以上売れない一戸建ては理由を明確にして対処しよう

売却活動をしているのに一戸建ての住宅が売れないというのは、必ず理由があります。売れない理由は、売却価格が適正でなかった、立地や物件に問題があった、売主の対応が悪かった、不動産業者に原因があったなどですが、その物件が売れない理由を明確にすることが大切です。

アットホームの調査によれば首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の一戸建ての売却にかかった期間は11カ月間と分かっています。同調査でマンションの売却までの期間は6カ月間であったことから、一戸建てを売却するにはマンションよりも5か月程長くかかることが分かっています。

物件種別売却までの期間平均居住年数回答者数
一戸建て11カ月12年111名
マンション6カ月15年184名

この調査を参考にすると、売り出してから11カ月経っても一戸建てが売れないという人は、何かしら売れない理由があるはずです。

売れない理由が明確になれば、対処していけばよいわけです。売主自身が改善出来るものは改善し、不動産業者が原因ならば、契約を一旦終了し、新たな不動産業者を選んでみることをおすすめします。

新たな業者を探すなら厳選された業者から探せるイエウールを活用

物件が売れないのが不動産業者だった場合は、再度不動産業者選びをしましょう。不動産会社を選ぶ時に便利なのは一括査定サイトのイエウールです。イエウールはクレームがあった業者は除外しているから、登録している全国1600社は優良な不動産業者です。最大6社まで一度に比較することも出来る便利なサイトです。イエウールなら一戸建て住宅の売却が得意な不動産会社と出会えるでしょう。

専門家

戸建てはマンションと比べて個別性が高く、事前に物件の情報を伝えきることが難しいといったことも、売却しづらい原因の一つだと言えます。

ただ、建物は時の経過によって劣化し、価値が落ちてしまいますが土地はただ時が経過しただけでは価値が落ちないといったメリットもあります。

こうした点を、より適性に査定してくれて、また適切に売却活動を行ってくれる不動産会社を探すことが重要だと言えるでしょう。

具体的には「地域のことに精通していること」や「戸建物件の売買実績が豊富なこと」がポイントとなります。

イエウールに一括査定依頼すれば、1,600社以上の提携不動産会社の中から最大6社の紹介を受けることができます。

その中から、上記ポイントを満たす不動産会社を見極めるようにするとよいでしょう。

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記事のまとめ

一戸建てが売れない理由は?

主に4つに分類されます。需要がないこと・売り出し方・不動産会社・内覧準備のいずれかが一戸建てが売れない理由と言えます。
詳しくは、「一戸建てが売れない理由を特定しよう」をご覧ください。

一戸建てが売れない時にやってはいけないことは?

主に3つあります。一戸建てをフルリフォームすること・空き家にすること・古家を解体することです。
詳しくは、「一戸建てが売れない時に安易にやってはいけないこと」をご覧ください。