トランクルーム経営が注目される背景と成功のポイントについて

トランクルームの経営が注目を集めています。なぜなら、初期費用や運営コストがあまりかからないからです。さらに今現在、トランクルームの利用者が急増しているという背景もあります。今回は、トランクルームの経営に必要な知識やトランクルームの市場規模についてや需要が高まる背景について徹底的に解説します。

土地を所有しており、何かを有効活用できる手だてはないかと思っている人はぜひご覧ください。また何か事業を始めたいという人にも役立つ内容となっています。

トランクルームの市場規模が毎年平均10%成長

トランクルーム経営が新たな投資領域として注目を集めています。市場が今現在成長段階にあるからです。その成長はどれくらいのものかをまずは見ていきましょう。

トランクルームの成長率は?

トランクルームビジネスの最大手、キュラーズにより、毎年国内の市場調査が行われています。その調査によると、2008年の段階では250億円だった市場規模が2016年では510億円を突破しました。なんとたった8年で倍になったことになります。推移を見てみると毎年約10%ずつ確実に成長を遂げていることが分かります。そして、この傾向はさらに続くと見られ、東京オリンピックが開催される2020年には700億円に達する見込みです。このような市場動向からトランクルーム経営は今最も注目を集めている土地活用方法です。

今後も成長すると言われる根拠は?

トランクルームが日本より浸透しているアメリカでは、10世帯に1世帯はこちらを利用しているといわれています。しかし、日本では利用率はまだ300世帯に1世帯の割合でとどまっています。つまり、まだ浸透の余地が充分にある状態なのです。

また、現在日本では都心部の人工集中や地価の上昇のために都心部での居住スペースが狭くなっています。このため、衣類やレジャー用品の収納ができ、必要な時に取り出せるトランクルームが都心部でニーズが高まると考えられています。アメリカのように10世帯に1世帯とまではいかなくても、30~50世帯に1世帯の割合で今後も普及していくのではと予測されています。

{
・非常に高い成長率
・今後も増える見込み
・参入は今がチャンス
}

なぜトランクルームの需要が高まっているのか

トランクルームの需要が高まっている背景に、使い方の自由度の高さが挙げられています。個人・法人問わずに使用しやすく、収納するものもあまり選びません。また長期的な使い方もできれば短期的な使い方も可能です。

トランクルームを利用する理由は?

個人・法人によってトランクルームを利用する目的が違います。個人では、引っ越しまでの荷物の一時預かりやかさばる冬物衣料のクローゼット代わりとして利用する人が多いです。また、海外転勤に行く人が帰国するまで家財の置場所として使うということもあります。法人利用であれば、オフィスの書類保管、通販などの商品保管、工具などの業務用品の保管などを目的としています。

トランクルームに預けられるもの、預けられないもの

トランクルームに預けられるものと預けられないものについて解説します。

トランクルームに預けられるもの

トランクルームに預けられる主なものは以下のとおりです。

  • 衣類・寝具(オフシーズンの衣服や寝具など)
  • 家具調度類(テーブルなど)
  • 電化製品(テレビ、冷蔵庫など)
  • 書籍・書類(本、雑誌、百科辞典など)
  • 音響機器(ステレオ、ラジオなど)
  • 楽器(ギター、電子ピアノなど)
  • アウトドア・スポーツ用品(キャンプ道具、釣り道具など)
  • 健康器具(ルームランナー、フィットネス器具など)
  • 二輪車(バイク、自転車)
  • カー用品(タイヤなど)
  • 育児用品(ベビーベッド、ベビーカー、おもちゃなど)
  • コレクション(趣味で集めた絵画や骨とう品など。ただし、高額なものはトランクルームではなく貸金庫に預ける形となります)

    禁止されているもの

    自由度か高くても禁止されているものもあります。主なものは以下のとおりです。

  • (すべての生体は禁止です)植物(種子や苗を含む植物)
  • 生もの(生鮮食品など長期保管に向いていないもの)
  • 危険物・劇物(火薬、化学薬品など取り扱いに専門知識がいるもの)
  • 可燃物(ガソリン、灯油など火事のおそれが高いもの)
  • 貴重品(現金、通帳、権利書、貴金属、宝石など盗難のおそれが高いもの)
  • 廃棄物(明らかにゴミとみなされる物品)
  • 所持を禁じられているもの(不法薬物など)

{
・自由度の高さが人気
・短期利用者もいる
・個人・法人ともに利用
}

 

3.トランクルームの種類

トランクルームは大きく分けると屋外のコンテナ型と、屋内型のルーム型の2種類に分けられます。それぞれの特徴や預かりに向いているもの・向いていないものについて解説していきます。またトランクルームは経営主体によっても分類ができます。そちらもあわせて言及していきます。

3.1 屋外のコンテナ型トランクルームの特徴

敷地に複数のコンテナが並べられているのがこのタイプです。コンテナ型は主に、建築関連事業者が備品や道具類などを保管するために利用しています。また、一時的に家財を預ける個人利用者もいます。出入口付近に車を横付けできるため、比較的大きな荷物の搬入もしやすいのがメリットです。利用料もルーム型に比べたら安価な場合が多いです。

高湿・多湿になってしまうため保管物は厳選

ルーム型と違いコンテナ内に空調を導入できていないため、気候の変化の影響を直接受けてしまいます。このため、高温・多湿で劣化したり故障したりするものの保管は向いていません。高温・多湿に強いものや、影響を受けても使用に問題がないものの保管が適しています

たとえば、工具やアウトドア用品などの保管には向いていますが、精密機械や衣類、長期の家具保存には向いていません。

屋内のルーム型トランクルームの特徴

屋内のルーム型トランクルームは、ビル内のフロア一帯に設置されます。内部の構造は、パーテーションで仕切りをしたり、小部屋のような収納スペースになっていたりとさまざまなタイプがあります。

また、服などを収納しやすいようにワードローブ棚をつけられたタイプもあります。ほぼすべてのルーム型は、品物の劣化を防ぐため空調設備を取り入れています。常に最適な温度と湿度に保たれるため、安全に衣類や家具などの保管が可能です。

空調などの維持費がかかるため利用料は高いがセキュリティも安心

空調などの維持費がかかるため、ルーム型はコンテナ型より、利用料が高額になります。しかし、その分カビなどの心配なく品物を預けられます。精密機械や毛皮のコート、寝具なども適切な管理ができます。

また、一部のトランクルームでは、盗難などを防ぐため監視カメラの導入などセキュリティにもかなり力を入れています。

経営主体は2種類

トランクルームの経営主体は、倉庫業者と不動産賃貸業者の2種類に大別されます。倉庫業者とは、国土交通省に登録してある業者しか名乗れません。

倉庫業者が管理するトランクルームの荷物の出し入れは業者の付き添いが必ず入ります。このため、24時間いつでも荷物の出し入れが可能といったケースは少ないですが、セキュリティ面では安心です。

不動産賃貸業者の管理するトランクルームでは、荷物の出し入れに業者の立ち会いは義務付けられてません。基本的に荷物の管理は利用者に任され、24時間いつでも引き出し等が可能なところもあります。しかし、荷物の紛失等があった場合は管理会社は責任をとることがありません。

関連記事

これまでに不動産投資について検討したことがある方や、すでに持ち家をお持ちの方の中にも戸建投資に興味を持っているかたも多いのではないでしょうか。一般的に不動産投資といえばアパートの一棟買いの投資や中古マンションの一室での投資のイメージが強[…]

{
・コンテナとルーム型
・それぞれの特徴を理解
・運営主体は2種類
}

【60秒】イエウールで最大6社の無料査定 → https://ieul.jp/

↑こちらから査定を依頼できます!↑

関連記事

「どの不動産一括査定サイトを使えばいいか分からない・・!」不動産一括査定サイトとは、Web上で複数の不動産会社にまとめて査定依頼できるサービスです。不動産一括査定サイトを使えば、ひと昔前のように1件1件不動産会社に電話して査定依頼す[…]

トランクルーム経営の魅力と方法

トランクルーム経営の魅力は、初期費用が安価ですが、それに対して高い収益が見込めることが何よりの魅力です。

トランクルームの利回り

初期費用に対して、年間の収益は何割になるのかを表したものを利回りといいます。利回りの計算式は次のようになります。

利回り(%)=(年間収益÷初期投資費用)×100

トランクルームの初期費用を500万円(12ルーム)設置、1ヶ月の使用料を7,000円として貸し出した場合の年間の収入は、100万8,000円となります。この場合の利回りは次のとおりです。

100万8,000円÷500万円×100=20.16%

もちろん、年間の収入がすべて利益になることはありません。また常に満室状態ではない可能性もあり、以上は表面利回りとなります。

実質利回りも高い水準が狙える

しかし、トランクルーム経営のための維持費はアパートやマンションと比べあまりかからず、実質利回りも10~18%は狙えるのではないかといわれています。実質利回りとは、年間の全収入から必要な経費を引き、それが初期費用の何割になるかを表したものです。一般的な不動産投資の実質利回りは3%〜3.5%が理想といわれており、その点と比較すると、トランクルームの経営の実質利回りの高さがうかがえます。

トランクルーム経営方式とは?

トランクルームの経営方式にはさまざまなものがあります。経営方式により、初心者でも取り組みやすいもの、利益は高いけれど上級者向けのものなどに分かれます。代表的な経営方式を3つご紹介します。

自営方式

トランクルームの建物の部材や土地などを購入し、開設も経営もすべて自分で行う方式です。こちらでは、オーナー個人が利用者とトランクルームの賃貸契約を結びます。利益が一番見込めるタイプですが、経営ノウハウなどを知らなければ思ったような収益は望めません。上級者向けの経営方式です。

業務委託方式

トランクルームの土地や建物は自分で用意しますが、管理や利用者募集などを管理業者に委託する方式です。管理業者には、委託料金を支払う必要があります。また業者によっては、突発的な修繕費用などは別途オーナーに請求するところもあります。

しかし、それ以外の収入はすべて自分のものになります。専門業者は利用者募集などのノウハウなどを持っているため、初心者にも参入しやすい方式です。

一括借り上げ方式

オーナーがトランクルームの土地や建物を用意し、それらを運営会社が一括して借り上げる方式です。現在のトランクルームの経営の中で一番多い方式です。

ただし、運営会社によっては借り上げ料金があまりにも低い場合などがあります。初心者にも取り入れやすい方式ですが、優良な運営会社の厳選が成功のキーポイントです。

関連記事

日本国内でも時代の流れとともに住宅選びのトレンドが変化しつつあり、以前のように必ずしも新築物件が優先的に選ばれる状況ではなくなりました。中古住宅の購入にあたって参考にすべき情報とチェックポイントについて具体的にお伝えしていきます。購入前[…]

高級住宅街

{
・高い表面利回り
・実質利回りも高い
・運営方式もさまざま
}

トランクルーム経営を成功させるための秘策

トランクルームの市場が拡大するなかで、他の経営者との差別化を図るにはプラスアルファのサービスを取り入れることも必要です。今現在展開されているサービスにはどのようなものがあるのか、一例をご紹介します。

寺田倉庫のminikura teburaTRAVEL

minikura teburaTRAVELは、寺田倉庫による新たなトランクルーム・サービスです。2016年12月に開始されました。こちらを利用すると、倉庫で通常預かっている荷物を出張や旅行先のホテルにトランクケースで届けてくれます。利用方法は、倉庫の中のどの荷物を、いつどこに届けるかホームページから指定するだけです。

旅行や出張が終わるときも、荷物をトランクケースに入れて再び倉庫へ直送できます。このため、利用者は一切荷物を運ぶ必要がありません。また返送された衣類などは倉庫側のスタッフがクリーニングしてくれます。

ポイントはクラウドサービス

寺田倉庫では、通常預かっている荷物もホームページ上でいつでも確認できるように対応しています。こうすることで、minikura teburaTRAVELのようなさまざまなサービスにつながっています。また、利用者もトランクルームに長期間荷物を預けると、何の荷物を預けたか忘れがちです。しかし、こちらでは自分の好きな時に預けた荷物の確認・引き出しができるため、管理を自宅でしている感覚で利用できます。

今後、トランクルームの経営を考えるなら差別化を図るべき

トランクルームへの新規参入が増えているため、単に「ものを預ける」だけのトランクルームはいずれ周りに埋もれてしまいます。よってほかと差別化を早めに図った方が良いでしょう。

クリーニングや配送などがその好例です。また利用者が自宅から荷物を発送し、それをトランクルーム側が受け取り保管という形式であれば、全国や海外からも利用者を募ることができます。

さらにその荷物の引き出しがクラウド上からも引き出しができるとより便利です。このようなプラスアルファのサービスがあると、より利用者が集められるのではないでしょうか。

{
・他との差別化
・クラウド管理が注目
・新規参入者への対策
}

トランクルーム経営は土地活用として試してみる価値あり

トランクルームの経営は、初期費用や運営コストが比較的かかりません。また、何より魅力なのは、今後も利用者が急増する見込みがあるといった市場性です。このため、土地の有効活用にトランクルーム経営はかなり向いているといえるでしょう。

しかし、その分、新規参入の増加も今後急増するのが予測されます。そのような中では、周囲とは違ったサービスで利用者を募る努力が必要になってきます。たとえば、配送やクリーニングサービスなどです。こうすることで、利用者にとってより魅力的なトランクルーム経営ができます。トランクルームに付加価値を付け、ぜひトランクルーム経営を成功させましょう。土地を所有している人にとっては、一考の価値があります。

関連記事

近年では、全国各地で空き家問題が深刻化しており、「空き家バンク」を開設して、空き家の有効活用を目的としたさまざまな対策が練られています。しかし、空き家のまま売却するよりも、建物を解体した上で土地を売却する方が買い手が付きやすい傾向にあります[…]

家の模型
関連記事

不動産には資産的価値がありますが、実際に利益をもたらすには、どのように活用するかを考えなければなりません。不動産は適切に活用できてこそ真価を発揮するため、特徴に合わせた活用方法を考えることが大切です。ひとくちに不動産と言っても、建物や土[…]