注目キーワード

タワーマンションに住みたくない?購入前に知りたいデメリット

豪華なエントランスに充実した共有施設。街のシンボル的存在のタワーマンションは、利便性もステイタスも兼ね備えた憧れの住宅です

都市部を中心に、建設ラッシュが続いていますが、まだまだ人気が高いです。しかし、実際に購入する前に注意しなくてはいけない点があります。本記事では、タワーマンションのメリットやデメリットについて詳しくご説明します。

タワーマンションとは

かつて、タワーマンションは高級マンションの代名詞と言われる存在で、一般市民には手が届かない代物でした。ですが、1997年の建築基準法や都市計画法の改正により、容積率の制限が緩和されました。そのため、都市部や再開発予定地を中心に、タワーマンションが建設されるようになりました。

そもそも、タワーマンションには明確な定義した法律はありません。一般的には、高さ60メートル以上(およそ20階建て)の建物が超高層建築物と言われており、タワーマンションと認識されています

厳しい建築基準

建築基準法では、高さ60m以上の超高層建築物に対し、厳しい構造条件を設けています。また、消防法では、高さ100m以上になると、ヘリポートの設置が義務付けられています。

タワーマンションは国が定める建築基準をクリアしている安全性の高い建物だということが分かります。免震や耐震に対して、一般的なマンションに比べて優れていることが多いでしょう。

スペックが高い共有施設

高さ面だけでなく、ハイスペックな共有施設もタワーマンションの特徴として挙げられます。パーティールームやゲストルーム、プールやジムといった共有施設が充実していることも魅力の一つです。24時間体制のコンシェルジュサービスもあり、ホテルを彷彿させます。

また、コンビニ、クリーニング、幼稚園や保育園までも、タワーマンション内に備わっている場合もあります。タワーマンションの世帯全体で、一つの街のようなイメージになります。

関連記事

駅前などの好立地に数多く存在するタワーマンション、外観からは洗練されたステータスの高い生活を送っているように思えます。しかしメリットも多いたタワーマンションですが、デメリットもまた存在し、100点満点の生活を送れていると言うとそうでもないよ[…]

・60m以上の建築物
・厳しい建築基準をクリア
・ハイスペックな共有施設

タワーマンションの利点

ワーマンションに住む魅力は、眺望や景観の良さ、設備面、セキュリティなどが挙げられます。通常のマンションと比較し、実際に住んでみて分かるメリットを解説していきます。

眺望が良い

街のシンボルマーク的なタワーマンション。高層階になれば、景色を遮る建物はありません。もともと間口が広く開放的な作りが多いため、カーテンを開けっ放しにして、眺望を楽しむことができます。

場所によっては、花火大会が見えることもあります。混雑とは無縁の場所でゆっくりと花火鑑賞ができます。

立地条件が良い

タワーマンションは、駅の近くに建設されることが多く、通勤や通学、買い物に便利です。駅直結型のマンションもあり、雨の日でも駅まで濡れずにいくことができます。女性にとっては、帰宅時間が遅くなっても比較的安全に帰ってこられる利点もあります。

さらに、タワーマンションの建設に伴い、コンビニなスーパーなどの商業施設が発展し、暮らしの利便性が高まるケースもあります。相乗効果で、資産価値の底上げにつながることも少なくありません。

生活の利便性

タワーマンションは、生活の利便性を上げる施設が整っています。マンション内のキッズルームでは、安心して子供を遊ばせることができます。公園が少ない都市部にはありがたい施設ですね。他にも、スポーツジムやプールもあり、マンション内で余暇を楽しむこともできます。

マンションの敷地内に、コンビニやスーパーが入っていることも多いです。さらには、市役所の出張所や図書館までも併設されている場合もあります。

24時間ゴミ出しが可能なゴミ捨て場も便利です。いつでも自由に、燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ごみなどを捨てることができます。一般のマンションではゴミ出しのトラブルは多いですが、タワーマンションでは専用の従業員を雇っていることもあり、未然に防ぐことができます。

万全のセキュリティ対策

大規模なタワーマンションでは、24時間コンシェルジュサービスをはじめ、有人でセキュリティ管理をしていることが多いです。オートロックはもちろんのこと、防犯カメラも多数設置されています。

タワーマンションは世帯数が非常に多いため、住民同士のセキュリティも強化しています。エレベーターにカードキーを差し込み、対象の階にしか止まらないシステムを導入するマンションも増えています。

虫が出にくい

どうしても虫が苦手な方は多いでしょう。タワーマンションの上層階は、ゴキブリやハエといった害虫が侵入しにくいです。害虫は、高度を飛ぶことができないため、高層階ほど侵入のリスクは低くなります。

耐震・免震・制震構造

高さ60m以上のタワーマンションだからこそ、大地震への備えは万全。耐震、免震、制震構造で、地震の揺れを最小限のとどめる地震に強い構造のタワーマンションも多く存在します。また、非常用電源や備蓄品も備わっていることも多いです。

相続税対策

相続税の面で、タワーマンションは低層マンションよりも優れている場合があります。マンションの相続税は、土地と建物部分を分けて評価格を算出します。土地の部分に関しては、マンション内の世帯数で分割されます。

つまり、戸数が増えれば増えるほど、一戸あたりの持ち分が少なくなり、土地の評価格が小さくなります。結果的に、相続税を安く抑えることができます。

・眺望が良い
・生活の利便性が高い
・立地条件が良い

タワーマンションの欠点

タワーマンションは、施設が充実し、暮らしが便利な分、高額な維持費が継続的にかかったり、大規模修繕の問題があったりします。また、世帯数が多いことから住民同士のトラブルが起きる可能性は高いです。ここでは、タワーマンションに住むデメリットをまとめました。

維持費が高い

マンションの維持費は大きく分けて、管理費と修繕積立費の2種類があります。管理費は、コンシェルジュサービスやラウンジなどの共有施設、エレベーターや立体駐車場のメンテナンス費などが含まれます。

修繕積立費とは、共有部分の大規模修繕を行なうための積立金です。タワーマンションの修繕は、一般のマンションに比べてお金がかかる傾向があります。超高層ビルの修繕には、クレーン車を利用するなど特殊な作業が必要になります。

通常、修繕積立費は10年前後のスパンで値上がりします。新築でマンションを購入した際、安かった修繕積立費も、20年や30年経つ頃には、2倍~3倍に値上がりするケースも少なくありません。また、積立金が不足している場合は、追加徴収される可能性もあります。

住民同士のトラブル

タワーマンションには、さまざまな世帯が住んでいます。住居として購入している方が大半ですが、投資物件として確保している方もいます。日本国内だけでなく、海外の投資家もいるため、文化や風習の違いからトラブルになることも少なくありません。

共有施設でのマナーの悪さ、修繕積立金の支払い拒否などが、主な問題点です。さまざまな住民がいることから、管理組合内での話し合いもうまくいかずに、運営方針で揉めてしまうことも多いです。

マンションのヒエラルキー

ドラマでも話題になったマンション内の格差問題。幼稚園が併設されているタワーマンションもあり、大変便利な反面、ママ同士の付き合いはとても大変です。

幼稚園の下駄箱の場所が、階数や部屋番号で割り振られていることもあるそうです。高層階になればなるほど、地位が高いという認識が、子供同士の中でも生まれてしまいます。

洗濯物がベランダに干せない

高層階は風が強く、洗濯物落下による事故につながるため、ベランダでの洗濯物干しを禁止しているところがほとんどです。基本的に、洗濯乾燥機や浴室乾燥機などで対応しています。

また、生活臭を出さないために規定でお布団を干すことができない場合もあります。タワーマンション全体の景観を損なってしまうため、太陽のニオイがするフカフカの布団とは無縁の生活になります。

エレベーターの渋滞

世帯数が多いタワーマンションでは、朝の通勤や通勤時間にエレベーターが混雑し、なかなか下に降りられないというケースもあります。高層階になればなるほど、エレベーターの待ち時間が長く、ストレスは増します。

タワーマンションでは毎月1回程度、エレベーターの点検が入ります。大きなマンションの場合、一斉に点検することは、基本的にありませんが、その間は混雑が予想されます。

災害や事故があった場合は、安全が確認できるまで停止してしまうため、階段での上り下りが余儀なくされます。高層階ほど、階段移動の負担は重くなります。

引きこもりになる

エレベーターの問題もあり、高層階になればなるほど、下まで行くのが面倒になってしまいます。便利な世の中で、宅配サービスで何でも届けてくれるようになったため、ますます外出が億劫になります。

特に、小さい子供を抱えている専業主婦、退職後の老夫婦などは特に注意が必要です。タワーマンションの高層階に住むことで、人と会わない日々が続き、生活が荒れてしまうというのは珍しい話ではありません

地震が怖い

タワーマンションの上層階は、地震などの災害時に被害が大きいです。小さな地震でも、上に行くほど揺れが強く、大きな家具や家電は固定しておかないと危険です。

ただし、免震構造のマンションだと、揺れがかなり緩和されます。免震構造とは、建物の下にゴムと鋼版で作ったアイソレータ―という免震装置を設置し、地震の揺れを吸収します。建物に揺れが伝わりにくいため、高層階でも安心して暮らすことができます。

事故物件になるリスクが高い

タワーマンションには、多くの人が暮らしているため、住民同士で傷害致死事件が起きたり、飛び降り自殺が起きたりします。また、小さい子供が落下するという悲しい事故も少なくありません。

自分が住んでいる部屋でなくても、近くで事件や事故が起きたら、気持ちが良いものではありません。また、売却する際も、事故物件に関してはマイナス要素になります

関連記事

次世代マンションの代表として一時期ブームになったタワーマンション。見た目がスタイリッシュであることや、セキュリティ面が充実していることから根強い人気をキープしていますが、一方では修繕コストが高いというデメリットがあり、建設ラッシュ初期の頃に[…]

人工芝の上にある家の積み木
・維持費が高い
・住民同士のトラブル
・地震が怖い

あなたの不動産いくらで売れる? 最大6社の大手不動産会社の査定価格をまとめて取り寄せ!
無料診断スタート!

タワーマンションの維持費は高額

先述したとおり、タワーマンションの維持費には、管理費と修繕積立費の2種類があります。それぞれ、詳しく見ていいましょう。

管理費が高額

管理費は、日常的な設備のメンテナンスや、施設の管理をするための費用です。主に以下のような項目に支払われます。

  • マンション管理会社への委託費用(人件費)
  • 管理組合の運営費用
  • 共有部分の光熱費や水道代
  • 共有部分の保険料
  • 軽度の補修費用
  • 消防設備やエレベーターなどのメンテナンス費
  • 駐車場や宅配ロッカーなどのメンテナンス費

タワーマンションは、共有施設が充実しているため、管理費も高額です。プールやジムの使用料金を会費制にしているマンションもありますが、一般マンションよりも費用がかかっていることが多いです。

タワーマンションの共有施設は、豪華で便利です。魅力に感じる人も多いですが、タダではありません。その分、管理費がかかることを意識しておきましょう。

修繕費が高額

さらに厄介なのが、修繕費です。マンションは、数十年に一度のタイミングで大規模修繕を行ないます。タワーマンションは、規模が大きいため、莫大な費用がかかります

タワーマンションのエレベーターは、高速で上昇する高性能のものを使っています。各家庭に供給するポンプも高さ200メートルのくみ上げに対応している特殊なものを使っています。

外壁修繕工事では、足場を組むことができないため、屋上からゴンドラなどをぶら下げて作業します。高層部は風も強く、気象条件が大きく影響します。タワーマンションの大規模修繕には、時間とお金がかかります。通常のマンションに比べ数倍~数十倍の費用がかることが予想できます。

タワーマンションは1997年を境に建築ラッシュが始まりました。現段階で、大型修繕を経験しているタワーマンションはほとんどありません。そのため、正確に費用を算出することが難しいです。見積もりが甘く、積立費用が十分でない場合は、数十万円~数百万円の一時金が必要になるかもしれません。

・管理費が高額
・修繕積立費が高額
・大規模修繕は未知数

タワーマンションは短期保有向き

タワーマンションの住まいに関しては、70%以上の方が満足しているという調査結果が出ています。ですが、一生住みたいという方は、わずか2%ほどです。

タワーマンションは、一時的に暮らすためのものだと考えており、タイミングを見計らって売却を検討している方が圧倒的に多いです。そこには明確な理由があります。

空き家問題

少子高齢化の影響で、日本の人口減少はすでに始まっています。地方の人口減少はもとより、都心の人口も「東京オリンピック開催の2020年がピーク」だとも言えます。景気の動向もこの年を境に下落する可能性も高いです。

人口減少と切っては切り離せないのが、空き家問題です。2033年には約3割が空き家になると言われており、戸数が多いタワーマンションもその例外ではありません。

また、タワーマンションは、住居用ではなく、投資用物件として購入されていることも少なくありません。日本だけでなく、中国や台湾などの海外投資家も多いです。

景気低迷で大幅な価格変動があれば、さらに空き家を増やす原因になってしまいます。空き家が増え比較対象が増えれば増えるほど、売却がしにくくなってしまいます。

関連記事

両親や兄弟との同棲や死別など、様々な理由から空き家となってしまう家の増加が近年社会問題となっています。相続した側の人が空き家の処分に悩むのも無理はありませんが、「面倒だから...」という理由で空き家のまま放置を続けると後々トラブルの[…]

郊外の一軒家

タワーマンションの過剰供給

円安の影響を受け、海外の富裕層が次々と購入していた投資用マンションも、現在は落ち着いています。日本の投資家も価格が高騰したことで、買い控えていることが多いです。

建設ラッシュ自体は継続中ですが、投資家離れが始まることで、買いたい人が思うように現れない状況になることが予想されます。その結果、需要と供給のバランスが崩れ、価格が下落する可能性も十分に考えられます。

修繕費の不足

タワーマンションは豪華なエントランスや共有設備があり、とても人気です。しかし、いずれは老朽化により修繕が必要になります。

タワーマンションは、購入段階で審査があるため、継続的な支払いができる方が入居しているはずです。見栄や成金、投資目的で購入した場合、未払いや滞納をしている方も少なくありません。

将来的に、修繕したくても、費用がなかなか集まらないという事態になってしまうことも考えられます。マンションの景観が損なわれ、売却が難しくなります。

手放したいと思っても、手放せない状況になるかもしれません。手放せない場合も、高額な管理費や修繕費は支払い続けなくてはいけないので、身動き取れない状態になってしまいます。

・空き家問題
・過剰供給
・修繕費不足

タワーマンションを高く売却しよう

タワーマンションは、とても便利で暮らしやすい住まいです。便利なものは基本的に高いです。無理な資金計画を組んでしまうと、将来的に維持費が値上がりし、生活を圧迫してしまうかもしれません

供給バランスの変化によっては売却がしにくくなる可能性はあります。しっかりとリスクを踏まえた上で、タワーマンションに住むか住まないかをご判断ください。

もしあなたがタワーマンションを保有していて売却を考えているのであれば、一度価値を確かめてみることをおすすめします。タワーマンションのデメリットは多いとは言え、まだまだ人気は高いです。今なら、高値で売却できる可能性も高いです。

一括査定では、手間なく査定の申込ができます。ぜひ、ご活用ください。

あなたの不動産いくらで売れる? 最大6社の大手不動産会社の査定価格をまとめて取り寄せ!
無料診断スタート!
関連記事

「どの不動産一括査定サイトを使えばいいか分からない・・!」不動産一括査定サイトとは、Web上で複数の不動産会社にまとめて査定依頼できるサービスです。不動産一括査定サイトを使えば、ひと昔前のように1件1件不動産会社に電話して査定依頼す[…]

関連記事

初めてマンションの売却を検討している人は、「どういう流れで何をしたらいいか分からない」「何に注意すればいいのか分からない」「失敗したくない....」など、漠然とした不安を抱えていると思います。「分からないから」や「面倒だから」という[…]

マンションを売却する